商標に関するご相談がありました。
しかしよくよくお伺いすると、経営体力のない相談企業が大手に潰されないか不安なのでなんとかしたい、というのがご相談の本質です。
知財というよりもそもそも経営戦略の問題です。
経営戦略を見直すには、まず強みの把握が必要です。
「強みを活かしてビジョンを実現する」ことが戦略の基本だからです。
強みを把握するには、2つの方法があります。
1.SWOT分析
SWOT分析を知らないという経営者の方、一緒に勉強しましょう。経営者は学び続けなければなりません。
SWOT分析は、企業の外部環境と内部環境について、強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) の4つのカテゴリーに分けて分析する手法です。
こんな表です。一度は見たことあると思います。
さてこのSWOT分析、残念なことにたいてい役に立ちません。
まず、強み・弱みの項目が挙がってきません。
次に、無理やり項目を挙げたとしても「これ強みなの?弱みなの?」と分類に悩みだします。
そして時間を浪費し、もやもやした気持ちで分析が終了します。
そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか?
では、どう使うか。
例えば、「小規模である」という項目が挙がったとします。
これは強みでしょうか弱みでしょうか?
大抵は弱みと考えるでしょう。
でも、「小回りが効く」という強みに転換できるのではないでしょうか?
つまり、弱みを強みに転換し、強みを見える化(言語化)するのがSWOT分析の本当の使い方です。
だから極論すれば、最終的に弱み(S)と脅威(T)の欄はいらないのです。
弱みは強みの裏返し、脅威は機会の裏返しです。
2.顧客に尋ねる
もう1つの方法は、単純明快ですが、顧客に尋ねることです。
自社と取引してくれる理由を顧客に聞いてみましょう。
きっと思ってもみなかった回答が返ってきますよ。
経営戦略の見直しは、自社の強みの把握からスタートです。
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