九州・山口の中小企業経営者の皆さん、「あなたは何屋さんですか?」と尋ねられたら何と答えますか?
あなたが花屋なら
「花屋です。」
と答えるでしょう。
もちろん正解です(当たり前ですが)。
ただし、事業領域に関する下表をみたらいかがでしょうか?
こんな定義の仕方もあるんですね。
右側の市場志向の定義は、顧客視点での定義となっています。
左側の製品志向の定義よりも右側の市場志向の定義の方がいいなと感じたのではないでしょうか?
市場志向で捉えた方が、自分が何をすべきか、視野がぐっと広がります。
また、市場志向の捉え方の方が、組織全体としての行動も変化しそうです。
自分は何屋か?
左側の製品志向の定義だけで捉えているなら、是非右側の市場指向の定義もしてみましょう。
ところで、自分が以前北九州のモータのメーカでエンジニアをしていたときの話です。
職場のAさんから
「うちの会社はモータ屋だからモータに関連しないものは作らないんだよ。」
と言われて、なんとなく腑に落ちなかったことがあります。
その理由、今でははっきりとわかります。
まさにこの事業領域の認識にズレがあったんですね。
Aさんは自社をモータ屋と捉え、当時の自分は、自社をファクトリーオートメーション屋(工場の自動化システム屋)と捉えていたのです。
ファクトリーオートメーション屋でもまだ製品志向の定義から抜け出せていないでしょう。
もし今の自分なら「工場の省力化を通して、顧客の利益を増大させる。」などと捉えるかもしれません。
そう捉えると、もはやモータがどうこうとか全く関係がありませんね。
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